教員紹介
久保 明教 (くぼ・あきのり)
教授
1978年生
総合社会科学専攻
超域社会研究分野(社会/文化人類学)
http://anthropology.soc.hit-u.ac.jp/akinorikubo/
研究室:東本館1階124
主要研究領域
テクノロジーの人類学、文化人類学、科学技術社会論
現在の研究テーマと今後の抱負
研究のテーマは、「人類にとってテクノロジーとはいかなるものであり、いかなるものでありうるのか」を明らかにすることである。
具体的には、ロボットやAIといった先端技術の産物が日常生活のなかで人々といかに相互作用しているかについて、科学と文化を横断する視点から分析することを試みてきた。これまで、エンターテインメントロボット「AIBO」の開発と受容の過程、ロボットをめぐる工学・計算機科学およびマンガ・アニメ表現の軌跡、将棋電王戦におけるプロ棋士と将棋ソフトの相互作用、家庭料理史における技術と倫理の共生成過程について研究を行っている。単に便利な道具やインフラとして身の周りの技術を捉えるのではなく、技術と人間がともに影響を与えながら変化していく過程に注目し、科学と文化、理系と文系といった区別に閉じることなく、テクノロジーと結びついたこの世界がどのようなものであり・どのようなものでありうるかを探求することを試みている。
最近の主な著作は、『ロボットの人類学―二〇世紀日本の機械と人間』世界思想社(2015)、「記号の離床:将棋電王戦にみる人間と機械のアナロジカルな相互作用」『科学と文化をつなぐ―アナロジーという思考様式』所収、東京大学出版会(2016)、「<機械―人間>というイマージュ――生政治学と計算機科学における自己の編成」『生権力論の現在――フーコー
から現代を読む』、勁草書房(2011)など。
現在の研究内容に関わるインタビュー記事、および一般向けの論考として以下がある。
「電王戦」5年間で人類は何を目撃した? 気鋭の文化人類学者と振り返るAIとの激闘史。そしてAI以降の“人間”とは?『電ファミニコゲーマー』(http://awseb-e-f-awsebloa-1hbssqd7w03z1-1306462294.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/interview/kubo_ai)
計算する知性といかにつきあうか――将棋電王戦からみる人間とコンピュータの近未来『SYNODOS』(http://synodos.jp/science/7549)担当科目
社会学研究科・社会学部の講義情報・ゼミ情報詳細は本学学務情報システム(CELS)を参照してください。
大学院:
分野/科目群 科目名 学期 超域社会研究分野 周辺状況の諸問題A 冬 超域社会研究分野 社会人類学 I 春・夏 超域社会研究分野 民族誌論 秋・冬 方法科目群 社会科学研究の基礎 E 春・夏 大学院ゼミナール [ 2024年度版案内|2023年度版案内 ] 学部:
科目区分 科目名 学期 超域社会研究分野 社会人類学総論A 夏 超域社会研究分野 周辺状況の諸問題A 冬 学部後期ゼミナール [ 2025年度版案内|2024年度版案内(3年), 2024年度版案内(4年) ] 学歴
2003年3月大阪大学人間科学部卒業
2006年3月大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了
2010年3月大阪大学大学院人間科学研究科後期課程単位取得退学
2010年4月東京大学総合文化研究科所属(学振特別研究員PD)
2013年4月東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(ジュニア・フェロー)
2014年4月一橋大学大学院社会学研究科専任講師
2016年4月一橋大学大学院社会学研究科准教授~学位
博士(人間科学) 大阪大学大学院人間科学研究科より授与(2013年3月25日)
職歴
龍谷大学社会学部非常勤講師(2013年春期)
【所得フェローシップ】
・日本学術振興会特別研究員DC2(2008年4月1日~2010年3月31日)
(研究課題名「ロボット・テクノロジーの人類学的研究:技術発展に文化的知識が果たす役割について」)
・日本学術振興会特別研究員PD(2010年4月1日~2013年3月31日)
(研究課題名「インドITセクターの人類学的研究:コンピュータ・テクノロジーに伴う文化的動態の解明」)業績一覧(researchmap のページへ移動します)
研究室所属の大学院生
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博士後期課程:1 名
修士課程:4 名 -