教員紹介
西野 史子 (にしの・ふみこ)
教授
総合社会科学専攻
社会学研究分野(労働社会学)
共生社会研究分野(雇用関係、雇用政策)
総合政策研究分野サイト: http://www.soc.hit-u.ac.jp/~poli-stu/
研究室:時計台棟1階502
オフィスアワー:木曜3限 (事前にメールで予約してください。)
主要研究領域
雇用関係の社会学 雇用政策 労働社会学 非典型雇用 人材マネジメントの国際比較
現在の研究テーマと今後の抱負
1.日本における非典型雇用の労働市場の実態と政策に関する研究
非典型雇用(パート・アルバイト・派遣労働者等)に関する研究は研究開始時より一貫して取り組んでいる研究テーマです。流通サービス業におけるパートの基幹化や均衡処遇、「フリーター」等若者の非正社員化と技能形成に関する調査研究を行いました。最近は有期契約労働者のキャリアラダー、限定正社員への転換、正社員と非正社員の枠組みの変容について検討しています。また、実証研究と並行して理論面での研究も進めたいと考えています。
2.製品開発エンジニアの人的資源管理の日韓中国際比較(2008年より 共同研究)
日本、韓国、中国の3カ国の製品開発エンジニアに対する人材マネジメントについて、聞き取り調査とアンケート調査を用いて、製品アーキテクチャーとの関連とともに比較検討する研究を行なっています。製品開発エンジニアは高付加価値人材であり、彼らを対象とした人材マネジメントは生産性を左右するものです。エンジニアに対する人材育成、インセンティブはどのようになっているか、組織における働き方はどのようか、それらを国際比較の視点で見ると日本の特徴はどのように描くことができ、処方箋はあるか、これらの問題について取り組んでいます。
3. イノベーションのエコシステム(ボストンと東京を対象に)(2016年より共同研究)
イノベーションをどのように生み出すか、世界中の都市が模索しています。事例としてとりあげるボストンは、90年代以前は科学技術の最先端でしたが、その後シリコンバレーの後塵を拝することとなりました。しかしここ最近バイオテックの興隆により一大イノベーション基地として発展しています。一方、東京はハイレベルの研究が存在するものの、それらを事業へと押し出すシステムについては未だ模索中です。本研究ではこうしたイノベーションのエコシステムについて、特に「ヒト」の観点からアプローチしていきます。
4.雇用システムの変容に関する比較研究(長期的な課題)
長期的な課題としては、雇用システムの変容に関する比較研究を行いたいと考えています。組織志向対市場志向、資本主義の多様性論、収斂する多様性論などをふまえ、日本の雇用システムがいかに変化しているか、あるいはしていないかについて比較的な視点で捉えていきたいです。担当科目
社会学研究科・社会学部の講義情報・ゼミ情報詳細は本学学務情報システム(CELS)を参照してください。
大学院:
学部:
科目区分 科目名 学期 学部導入科目 導入ゼミナールⅠ 春 学部導入科目 導入ゼミナールⅡ 秋 共生社会研究分野 雇用関係総論 冬 学部後期ゼミナール [ 2025年度版案内|2024年度版案内(3年), 2024年度版案内(4年) ] 学歴
1999年3月 一橋大学社会学部卒業
1999年4月 一橋大学大学院社会学研究科修士課程入学
2001年3月 一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了
2001年4月 一橋大学大学院社会学研究科博士課程入学
2004年3月 一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学学位
修士号(2001年、社会学修士、一橋大学)
職歴
2004年4月 早稲田大学人間科学部助手
2004年9月 早稲田大学人間科学学術院助手(組織変更のため)
2006年4月 一橋大学大学院社会学研究科専任講師
2010年4月 一橋大学大学院社会学研究科准教授
2016年4月~2017年3月 Harvard University, Reischauer Institute of Japanese Studies, Visiting Scholar
2018年4月 一橋大学イノベーション研究センター兼任研究員
2020年4月 一橋大学大学院社会学研究科教授業績一覧(researchmap のページへ移動します)
研究室所属の大学院生
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博士後期課程:4 名
修士課程:10 名 研究室構成員の詳細(公開希望者のみ)
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博士課程はサブゼミ生4人、修士課程は主ゼミ生8人サブゼミ生2人
合計14人のメンバーがいます。